こんにちは。
今回は本の紹介(1回目)です。
ファンタジー作家として有名な上橋菜穂子さんの本をいくつか紹介します。
上橋菜穂子さんとは
本の紹介の前にまず、上橋菜穂子さんとはどんな人か。
知っている人もいると思いますが、知らない人のために、上橋さんの公式サイトからプロフィールをご紹介。
作家・文化人類学者。 東京都生まれ。香蘭女学校高等科卒業。立教大学文学部卒業。 立教大学大学院博士課程単位取得(文学博士)。専門は文化人類学。 オーストラリアの先住民アボリジニについて研究している。 現在、川村学園女子大学特任教授。 1989年『精霊の木』で作家デビュー。主な著書に『精霊の守り人』を初めと する「守り人」シリーズ、『狐笛のかなた』、『獣の奏者』、『鹿の王』などがある。
上橋菜穂子 公式サイトより
上記の公式サイトリンクからとんでもらえばわかると思いますが、上橋さんはその著書で数多くの賞を受賞しています。その数、実に15!!
2014年には上橋さん自身が、“小さなノーベル賞”とも評される国際アンデルセン賞を受賞しています。
この国際アンデルセン賞とは、単なる「作品」に与えられるのではなく、その人の業績や貢献度が評価されて与えられる、とても名誉な賞です。2年に一度、世界各国の優れた児童文学の作家・画家がそれぞれ1名ずつ選ばれます。日本人では過去に5人しか受賞していません。
とってもすごい人なのです。
そして、著書のアニメ化やドラマ化でも有名ですね。
僕が覚えているのは、自分が小学生の頃にテレビで放送されていたアニメ「獣の奏者エリン」ですね。よく見ていました。
また、最近では「守り人」シリーズがNHKでドラマ化されています。人気女優の綾瀬はるかさんが主演ということで、見た人も多かったのではないでしょうか?
では、プロフィールはこのくらいにして、本の紹介に移りますね。
今回はそんな上橋さんが書いた本の中から、特に有名なシリーズ2つを紹介。
「守り人」シリーズ
「もりびと」と読みます。「まもりびと」じゃないです。
シリーズ全10冊の他、短編集・作品集などかさらに5冊くらいあります。とても長いです。
以下、「守り人」公式サイトから、シリーズ第1作目である「精霊の守り人」のあらすじを紹介。
舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。
精霊の守り人・「守り人」シリーズ公式サイトより
腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れない”おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのだ。
チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼ななじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せる。そして、バルサとチャグムは、タンダとその師である呪術師のトロガイから驚くべきことを告げられるのだった ── チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、そして、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること ── 。
帝のはなつ追っ手、さらに人の世の力をこえた危険から、バルサはチャグムを守り抜けるのか?
ファンタジーですが、とてもリアルに詳細に話が作り込まれているので、物語が展開していくにつれどんどん引き込まれます。
1冊読み終わってしまったあなたは、必ず続編を読みたくなるはず。
一応児童書となっていますが、内容は大人向けだと僕は感じました。
もちろん、小学生が読んでも良いとは思いますが、少し難しいかなと。
実際、このシリーズには大人のファンも多いらしいですよ。
僕のお母さんもその一人です。というか、お母さんに勧められて、僕はこの本を知りました。
全ての年代の人が楽しめる本だと思います。
ちなみに、NHKでドラマ化されたことはすでに言いましたが、アニメ化やコミック化もされています。あまり本を読まないという人はそちらからトライしてみては。
「鹿の王」シリーズ
「しかのおう」と読みます。そのままですね笑
2014年に上下巻2冊がハードブックで刊行され、少し間をあけた今年3月にその続編が1冊刊行されました。シリーズ合計3冊です。
それぞれ題名は以下の通り。
- 鹿の王 上 —生き残った者— (文庫1と2)
- 鹿の王 下 —還って行く者— (文庫3と4)
- 鹿の王 水底の橋
上下2巻は既に文庫化されていますが、分量が多いため、ハードブック版の上が文庫版の1・2、下が3・4として計4冊出版されています。
あらすじはこんな感じ。
巨大帝国が他民族への侵略を繰り返す世界で、突如謎のウイルスが発生する。
「鹿の王」特設サイトより
感染から生き残った父子と、命を救うため奔走する医師。
過酷な運命に立ち向かう人々の“絆”の物語。
緻密な医療サスペンスにして、壮大なる冒険小説。
プロモーションビデオ↓
こちらのシリーズも「守り人」シリーズ同様、世界観がリアルで壮大です。
「病と命」がテーマな上に、国の対立・医術の対立が複雑に絡み合って話が展開するので、ちょっと難しいですが、命や生き方についてとても考えさせられる本です。
難しいだけに、なかなか文字で伝えられませんが、何回も繰り返して読んで良さがわかる、そんな本かなぁと思います。
また、武人のような男ヴァンと、高名な医術師ホッサルという異なる2人の主人公の視点から、それぞれで話が進んでいくところも、この本の面白いところです。
あと、「守り人」シリーズもそうですがハードブックの絵が綺麗です。
ぜひハードブックを買って、静かな家で読んでくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は僕のお気に入りの本紹介ということで、上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズと「鹿の王」シリーズを紹介しました。
この2つのシリーズに限らず、上橋さんの作品はどれも面白いので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
では。またいつか本紹介します!
今回紹介したシリーズの文庫版はこちらから↓↓↓
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